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秋元康氏の語る「人を感動させる」ということとは?


前回に続き、「日経トレンドエクスポ2016」のレポートです。

次に見た講演は、「川の流れのように」の作詞家で、放送作家、AKBグループのプロデューサーでもお馴染みの秋元康氏の講演です。

テーマは「エンタテインメント業界の未来 人は何に感動するのか?」

昔のように、お年寄りから子どもまで、テレビの前に集合して同じ番組をみて楽しみ、誰でも知っている流行歌がある時代ではなくなりました。

以前は作家の先輩に「最大公約数を狙え」と言われたそうですが、今は難しいです。逆に「最小公倍数」を狙い、そこから拡散してもらう方法が現代には合っているようです。

「感動」という抽象的なものではあるけれど、本質は昔から変わっていない。ただ、今の人たちは「感動を人に伝えるところまで」が「感動」になっているのではないか?

「君の名は。」にしても「ピコ太郎」にしても、感動を人に伝えることでヒットになる。ヒットがヒットを呼ぶ時代で、大ヒットは生まれても中ヒット、小ヒットは生まれにくい。

今求められているのは、100人が全員いいと思うものよりも、何人かがいいと思い(「刺さる」という言い方でした)、それを人に伝えたい、と思うものではないか?

まずは自分や周りの人が感動する。それを広めてもらう。ということが必要なのでは?

以上のような内容でした。

現代のように行動パターン、ライフスタイルなどが多様化した時代では、その時代に合わせたものを、でも本質(感動すること)は変わっていないので、そこをうまくマッチングさせていくことがこれからのビジネスにも大事なのかもしれない、と思いました。

次回は展示会場で見つけたものについてご紹介します。

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